職員の声バックナンバー ・2015年若手職員の声

 

2015年に2年目になる若手4人による座談会を行いました。職員の生の声を就職活動中の皆さんにお届けしたいと思います。

 

Q. 一幸会を受けようと思ったきっかけと決めた理由について
(K)

私は、5年老健で働いていて、20代のうちに1回は職場を変えて違う経験をしたいという思いがあったので。『看取り』という『死』に立ち会うことで自分の人生観も変わるだろうし介護を続けていきたいならそういうところを見ておかないとダメかなと思い、5年と決めて(前の職場を)辞めました。それで、鶴岡市内を色々見て納得できないところには入りたくないというのもあって、まず最初にここに電話をかけて見学に来ました。
 ここに決めたのは、研修制度や上から下への指導がちゃんとしていて、「見て覚えてね。」というのではなくて、指導者が「この人にこういう対応をしているのはこういう理由だよ。」ときちんと教えてくれるところ。そして、私の方からも質問しやすくて、指導者だけでなく他の従業員も同じように教えてくれるのはありがたかった。特に歳の近い20代、30代の人たちがしっかり教えてくれる環境ってすばらしいなと。私の場合、1からまた新しいことを覚えたかったので、今までの経験も活かしつつここでまた新しいことを自分の経験にしたかった。
 実際『看取り』に立ち会って、辛いなとか、自分がもっとできればよかったなということが1年経って見つかってきたし、ここに入って良かったなと思う。同期もこれだけいて、年代も違って、大卒、高卒、価値観もまた違うし、今まで慣れてきたことを正してくれる仲間がいるのでいい刺激になっています。  

(S) 私は、大学卒業したら地元で就職したいという気持ちがあって、こっちで就職活動をはじめながら色々なところに見学もいったんですけど、職場見学の時、副園長と局長が一番最初に対応してくださって、一言でいうと、お二人の人柄の印象が強くて、そこで研修体系のことも説明して下さって、ここでずっと学んでいけるんだと、資格を取る体制もしっかりしているんだと、常に学んでいけるんだというのがいいなと思って、5年経ったらケアマネとかの資格も考えているので研修体制の面は大きかったです。施設内を回ったときも雰囲気が良かったし、若い方々もたくさん活躍しているんだなと思いました。それから、我が家はずっと池田内科にお世話になっていて、信頼している先生が理事長で嘱託医であり、医療との結び付きがしっかりしているところがもう一つの魅力でした。
(M) 私は皆さんとは違って、イラストの専門学校に2年間行ったんですが、結構そういう業種の仕事というのはこっち(鶴岡)になくて、自分が2年間新潟に行っていた間に実家に一緒に住んでいた祖母の体調が日に日に悪化していって、寝たきり状態になってしまったんですよ。帰ってきてほしいという家族の要望と自分はもともとイラスト関係、印刷関係に就きたかったので、夢と現実のはざまで、結構それで悩んでいたんですけど、やっぱり祖母が心配で、実家で祖母の傍にいてその中で仕事していったほうがいいのかなって…。結果、鶴岡に帰ってきたんですけど、介護の仕事全然知らなくて、どうすればいいんだろうって。全然知らない、見たこともない、未知の世界で「えっ?えっ?」みたいな感じで。結構イラスト描いていると、みんな個々の世界で別にコミュニケーションなんて必要なくて。ここは連携というものが大切になってくるじゃないですか。すっごく苦手で。しゃべることが。しかも新人が、「えっ、私入れて5人もいるよ。」みたいな感じでどうしようってなって。それに、ご利用者と話していて楽しいことだけじゃなくて、その…排泄の面も見なくちゃいけないので。それでちょっと知っとこうかなという気持ちで新潟で就職応援サイトみたいのに入って、何週間か体験で新潟のデイサービスに研修に行ったんですよ。全然最初しゃべれなくて、テーブル拭いている時だけが、「あっ、仕事もらえてる。」みたいな。
(一同) バイトか!(笑)
(M) 研修先でのレクレーションの時間は「今日は○○ですよ~。新人さんにもやってもらいましょう。」って振られて、「はぁー。」って感じで、いつも「やだなぁ。」と思ったんですけど、それが何週間か続いて最後の方は普通にしゃべれるようになったんですよ。それで、研修先のデイの園長にも「良くなったね。」って言ってもらえて。でも、そこはデイでしかも入浴介助とか関わっていないので果たして大丈夫なんだろうかと思ったんですけど、特に自分的には気にならなかったし、嫌でもなく、苦痛でもなくて、「あっ、自分って意外と大丈夫かも。」というか、やってみなきゃわからなかったのかなぁと。
(H) 一幸会にしたのは、高校に求人票が届いていて、色々見て、手当とか見て、家から通えるところがよかったので、本当は介護だけじゃなかったんですよ、ピックアップしてたのは。これも気になる。あれも気になるって感じで。高校で勉強してたのは介護のことだったけど、それ以外でもコンビニでバイトしてたから、スーパーとかも見てたんですけど、色々見て、家族とも相談して。叔母がここでヘルパー研修を受けていて、叔母が、「ここにしなさい。」と。「えっ、どうして。」って聞くと、「もう、みんな揃っているから。全部勉強になるから、ここにしなさい。」と言われてここにしました。それで、高校時代就職活動で見学したのはここだけです。
(K) じゃぁ「学べるから。」ということでココにしたわけでしょ。

(H)

 

そう。ここに訪問してみて、副園長から「若い人もいるんだよ。」と言われて、見学のとき、職員が楽しそうだなと思って。本当に若い人が楽しそうに働いているなぁと思って、「ここにしよう。」と思って。
Q.

2年目を迎えて、入ったころと比べてどうですか・

(K)

引き継ぎで、自分が思ってることを話すと、それを対して、ちゃんと意見を言ってくれて、更に「こうして行こう」というような意見が出て、話し合いの時にちゃんと決まって、「じゃぁ、こうしていこうね。担当に伝えようね。」と、その場で決まるので、最初の頃は確かに新人でわからないうちに口は出せないというか、思ってても言えなかった。でも、自分が
担当するご利用者にこうしていきたいなと思って、引き継ぎの時に「こうやっていきたい。どう思いますか。」と話すと先輩の意見が出て、「○○は○○だからね。」と言われて「あぁ、そこのところは考えていなかった。」というように自分の考えを直せるような、幅を広げて考えられるようにアドバイスをいただける。
だから最初から「どうすればいいですかね。」と丸投げするんじゃなくて、 「私はこう思っているんですけど、他の方の意見はどうですか。」という聞き方をしてます。聞き方一つでも違ってくる感じ。受け止め方も受け止められ方も違うだろうし。何でも聞きやすい環境であるよね。

(S)

私は最初は(意見が)言えなかったですけど…。会議とか重ねていったり、引き継ぎとかやっていくうちにだんだん言えるようになってきたと思います。

Q・

仕事を通して感じたこと、印象に残ることを教えてください

(H)

最初は、医療的ケアが必要な方が多い2Fは無理と思っていましたが副園長から背中押してもらって、指導者からも丁寧に教えてもらって、だんだんわかるようになり…。同期がいるのが一番大きい。分からないことはお互い聞きあえ
たし、20代の若い人もいるおかげで質問しやすい環境が整っていたので、ありがたい、だから頑張ってこれた。周りの職員に本当に助けられていると思う。最初の頃、私のミスのために、ご家族へ謝罪の電話をしているリーダーが電話越しに「すみません。」と頭を下げている姿をみて、本当に苦しくて。そのあと園長にも励ましの言葉をいただいて。その時の迷惑は仕事で返していこうと思います。今後の目標としては、介護福祉士の資格を取ることです。

(M)

最初入った時は、当たり前ですが、人が一杯いるじゃないですか。本当は新人は自分だけだといいなと思ってたんですよ。比べられたくないなという気持ちがあって。配属先も、私3階絶対無理だと思っていたらまぁ3階でしたよね。なんか、自分に足りないもの、欠けてるものを埋めるために、なるべくして3階になったのかなと。「ここに来て人と接しろよ」的な、「挑戦しろよ」的なことを言われているような気がして。新人5人というのも今思えば5人でよかったんだなと。仕事の悩みを家族に言ってもわからないと思うんですよ。だから間近で見てて近くにいて一緒にスタートラインに立った人たちといられたのはめぐり合わせだったのかなと。新人5人というのは心強いと思います。全部がうまいこと繋がってできたのかなと思います。一人一人違う分、いいというか、違うからこそ違う意見が聞けたし、本当なら合わないんだろうけど、それがきれいにうまく交じり合ったなと思います。感謝です。

(S)

番最初入った時は、右も左もわからなくて、教えていただいてもついていけないことの連続でした。指導者だけでなく、それ以外の方にもわからないことは聞いて教えていただきました。最初は業務を覚えるので精一杯で、ご利用者に対してもこうしたいということが全然できていなくてもどかしかったです。担当者会議に出ても「はー、わからない。」って感じで。会議で、「では介護からお願いします。」と言われたりして「あっ、はい。」って、説明は私からするんだと思って…。でも、それがやっぱり経験になって。経験は大事なんだなと思って。一年経ってやっとちょっとだけ心に余裕が出てきて、担当するご利用者の思いというか、心の面とか気持ちをくみ取れるようにちゃんと耳を傾けて業務終わりとかにゆっくり話してから行こうかなとか、そういう時間を作るように心掛けるようになったかな。
最初の頃は、着替えだったら着替え、入浴だったら入浴って感じだったったんですけど、その間にも会話できるようになったし、そこで交わした何気ない会話の中で得た情報が結構重要なこともあったので、そういう事を気づけるようになったのもそういう時間を作れるようになったのは、気持ちの面で落ち着いてきたのかなと思います。

(K)

私はですね。このタイミングで入ったらどうせ下の子と一緒だろうなという思いで入りつつ、これでも小心ものなので、友達がいないと無理なので、最初に仲いい人を作ろうという気持ち満載で無理して話かけて…。同期が5人いて1人はデイに行ったけど、この4人は2階、3階にそれぞれ2人ずつ配属されて。私にとって(H)がプレッシャーにることもあるし、(H)から見て私がプレッシャーだろうし。例えば、一緒に入ってきたのに、経験年数が違うからできないことがあっても当たり前と言っても彼女にとってはプレッシャーだろうし、私にとっても彼女から5年もしてきたのに「なんて人だこの人は。」と思われるだろうし。いい刺激もあっていい関係性だと思います。
いずれまた10代の若い子が入ってきたら、教える立場になると思うけど、実習でくる高校生たちには、「質問してくださいね。」と言っても何を質問していのかわからないと思うから、向こうから話かけてもらうには自分からいかないといけないと思うし、それはご利用者にも言えることで、あの人には話かけてるのに、自分には話しかけてくれないというような隔たりを作らないようにして自分から関わることを辞めないようにしたい。
去年の高校生の日誌に「丁寧に教えてくれた」と書いてあるのを見てうれしかったし、年下の子たちからの刺激があります。高校生の丁寧な仕事を見ていると「ああいう風でないと。」と反省したり、上の人たちの言葉かけを見ると「ああ、そういう言葉のかけ方、アプローチの仕方があるんだ。話題の持っていき方すごいなと思ったり。
先輩のやり方を自分のやり方にアレンジしてやったりとかしてそれが刺激になって自分の中で生まれてくるものがあって、いろんなものが増えてきている感じ。

Q.

就職活動をしている人たちに一言メッセージを

(K)

(M)さんの場合もあるように、この仕事を全然知らない人が介護やってみたら「私意外といけるわ。」みたいな、いろんな可能性を「絶対無理。」というようなそういう思いを抱いていても実際やってみて自分に合っていたというように思えるのであれば、いろんなことを経験するのもいい。

(S)

うん、決めつけない方がいい。選択肢を絞りすぎないのがいいのかもしれない。

(H)

私は周りでは、早く就職先を決めなければという雰囲気があって、早くに決めすぎて後悔している友達もいたので、焦らず自分がどうしたいのかを ちゃんと考えた方が入ってからも続くと思う。

(M)

絶対自分には合わないと思っていたことが案外合ったりするし、自分は絶対将来こういう仕事には就かないだろうなというのに、就いたり、やっぱりこういう仕事も人との繋がりですけど、やっぱり人との繋がりって断ち切ろうと思っても絶対繋がってくるじゃないですか。無縁だと思っても関わっていかなければならないものだから。人との繋がり不思議だなって。入った時期がちょっとでもズレてたら一緒にならなかったわけだし、ここに入らなければ担当のご利用者とも会うことがなかったわけだし、恐いと思ってた先輩が実は面白い人だったり、思いもしなかったところに意外と自分の可能性というものが秘められているというか隠されていると思います。

最後まで私たちの話をお読みいただいてありがとうございます。当日残念ながら参加できなかったもう1人の大切な同期Tのメッセージも是非読んでください。

(T)

一幸会に決めた理由は、見学の際、職員の方とご利用者がお話をされていて、その時のご利用者の表情がとても笑顔だったのが印象に残り、私自身もそのような笑顔を引き出せる職員になりたいと思い決めました。それと、施設の雰囲気が落ち着いてとても良く感じました。
2年目になった今は、1年目よりも仕事の量も増え大変ですが、ご利用者から名前を憶えていただいたり、「今日は楽しかった」と言っていただけることが私にとって嬉しいことです。そして、介護福祉士の資格を取得できるように頑張りたいです。

 


 





 

 

 

 

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